巌流ゆかりの柳

ganryuyanagi巌流島の決闘で敗れた剣豪・佐々木小次郎は、吉川英治の小説「宮本武蔵」のなかで「祖先以来、岩国の住、姓は佐々木といい、名を小次郎と親からもらい、また 剣名を”巌流”とも呼ぶ人間は、かくいう私であるが・・・」と、周防岩國の出身とされています。小次郎はもともと「岩柳」と名乗り、後に「巌流」と改名しました。秘剣燕返しは、錦川の河畔で風に揺れる柳の枝を切り、水辺を素早く飛び交う燕を切り落とすことで編み出したと伝えられています。吉香公園側の錦川河畔に、これにちなんで、錦帯橋の袂の柳古木を「巌流ゆかりの柳」としと碑が建てられています。

佐々木巌流小次郎は宮本武蔵との勝負に敗れましたが、小次郎の「つばめ返し」の剣法は天下無双であったということです。吉川英治氏は小説『宮本武蔵』のなかで、岩国で産まれた小次郎は、母からの家伝の長光の刀(一名物干し竿)を授かり、この辺りの柳とつばめを相手に独りで工夫し、努力を重ね、遂に『つばめ返し』の術を編み出したと記しています(看板より)。

【所在地】〒741-0081 山口県岩国市横山2丁目1−3