篤姫も渡った 錦帯橋

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bakumatsucolumn2_nikki大河ドラマで人気を博した「篤姫」。
実は彼女も、鹿児島から江戸への道中、錦帯橋見物を所望したらしい。
嘉永6年(1853)9月11日の「御用所日記」には、このときのやりとりが記録されている。

強行突破した姫

 薩摩藩主・島津斉彬の御姫様(篤姫)が、将軍徳川家定に嫁ぐために江戸へ上る途中のこと。岩国の城下町へ回り道をして、ぜひ錦帯橋を見物したいと、使者をつかわしてきた。
 岩国藩は「橋は破損している部分もあり、御通行はお断りします。船で通って見物することはできます」と回答した。
 しかし、篤姫は再び使者を通じて、「近年、主人(島津斉彬)が通行した時には許可を出しているでしょう。先例にならって許可を出せないのですか」と尋ねた。
 役人は藩に相談するため「時間をください」と使者に伝え、とりあえず船で見物してもらうことを篤姫に伝えた。しかし、それで諦める篤姫ではなかった。
 結局、藩の役所には、「御姫様が橋に押しかけられ、色々お断りしたのですが、御通行されました」との報告が上がってきた。
 許可が下りる前に渡ってしまうとは、篤姫の豪胆でまっすぐな性格が現れたエピソードである。
 山陽道から外れた場所にもかかわらず、篤姫もわざわざ足を運んで強引に渡る。それほど、錦帯橋の美しさは当時の人々に評判だったことがうかがえる。

天璋院 篤姫 (てんしょういんあつひめ)

天保6年(1836)12月19日(2月5日)~明治16年(1883)11月20日。薩摩藩島津忠剛の長女として生まれる。嘉永6年(1853)、薩摩藩主島津斉彬の養女となる。安政3年(1856)、近衛忠熙の養女となり、同年11月、第13代将軍徳川家定に嫁ぐ。

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