中津居館跡

中津居館跡(なかづきょかんあと)は14世紀頃に岩国地域を治めた有力者が築いたとみられる居館の跡です。
居館とは、有力者が住んだ屋敷のことで、居館の内部には、住居以外に政治を行う施設や客人を迎える施設などが設けられました。
また、これらの施設を囲む土塁(どるい)と、土塁の外に堀を設けて、容易に居館内に近づけないようにしていました。
現地には幅15~20メートルの土塁の基底部が、東西約120~140メートル、南北約130~170メートルにわたって残っています。
当時の居館の規模は館主の社会的地位に制約されましたが、中津居館跡の規模は守護大名大内氏の居館(山口市)に匹敵する規模があり、大変規模の大きい居館ということができます。
岩国市教育委員会は、2008~2010(平成20~22)年度に中津居館跡の発掘調査を行いました。発掘調査の結果、居館の内部で、大型の掘立総柱建物跡や土師器(はじき)を大量に埋めた一括廃棄土坑(いっかつはいきどこう)などが発見され、地下の遺跡が良好な状態で保存されていることが確認されました。
また、土塁の断ち割り調査によって、特長的な土塁の構造が明らかになりました。

【所在地】〒740-0028 山口県岩国市楠町3丁目内

関連スポット・トピックス Spot of relation

  • 二鹿(ふたしか)の滝二鹿(ふたしか)の滝   平安時代、朱雀(すざく)天皇の頃、京都・比叡山に2つの頭を持つ凶暴な鹿がおり、人々を苦しめていました。 そこで天皇と摂政は、梅津中将清景にこの悪い鹿を征伐するよう命じました。鹿は逃げ出して野を走り山 […]
  • 錦雲閣錦雲閣 「錦雲閣」 (きんうんかく) […]
  • 旧目加田(めかだ)家住宅旧目加田(めかだ)家住宅 目加田家は、天正年間に吉川元春(きっかわもとはる)に召し抱えられ、その後、吉川家が岩国に移封された際に藩主広家に従い、この地に居を構えた家系です。 旧目加田家住宅は、18世紀中頃と見られる中級武家屋敷の数少ない遺構と […]
  • 二井寺山極楽寺二井寺山極楽寺 聖武天皇の時代、天平16(744)年に玖珂郡大領秦皆足(はたのみなたり)によって建立された由緒ある寺院です。 本尊には十一面観世音菩薩があり、山口県指定文化財の薬師堂など、文化財が多数安置されています。 毎年11月 […]
  • 香川家長屋門香川家長屋門 岩国藩五家老の一つ、香川家の長屋門。元禄6(1693)年に香川正恒(かがわまさつね)が建立しました。当時の武家屋敷の構えをよく残しており、山口県の文化財に指定されています。 香川家には、この長屋門のほかに通用門、 […]
  • 吉川史料館吉川史料館 吉川史料館(昌明館) ※平成30年9月18日(火)~9月21日(金)空調機改修及びメンテナンスの為休館致します。 国宝【太刀 銘為次(狐ヶ崎)】 国指定 重要文化財 書跡【吉川元春筆 太平記】 国指定 […]